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僕らが住み着く
ずっと前の話だよ
地球上の大陸を動かすプレートに乗って、
プレートの沈み込み地帯の
日本列島付近に寄り集まって
今の日本の形ができた。

☆然別火山群の活動(新期然別火山) 約4万年前から現在の然別湖南側の山が噴火活動を活発化させた。


@ナイタイ山(上士幌町)
  第四紀前期頃の成層火山

A南ペトゥトル 北ペトゥトル
  第四紀後期の成層火山
  旧期然別火山群

B東西ヌプカウシヌプリ・白雲山。天望山、岩石山
  第四紀後期の火山
  新期然別火山群

大きく分けると
3つの山に
別れるんだ。


噴火の際、地表に現れたマグマは急激に冷えて固まり、その重みによって崩れ(自然破砕)、ガラガラとした岩塊を作った。
その後、寒さや水の影響(凍結破砕)によってバラバラに割れた。

この頃
僕らは平野にも
住んでいたよ

十勝平野に面してそびえている
東ヌプカウシヌプリと西ヌプカウシヌプリも
数万年前から1万年前くらい前までに
何度か噴火を繰り返した.

その際に
激しい火砕流が斜面を流れ下り、
鹿追の大地を厚く覆っていった。

※写真は約4万年前の
  西ヌプカウシヌプリ噴火の想像図。

こうして、岩塊斜面(ガレ場)が形成されていった。


岩塊斜面(ガレ場)は火山活動の際に
地表に出たマグマが急激に冷やされて
形成された溶岩ドームが、一気に冷えた影響で
割れる(冷却破砕)などによって倒壊した
ものの名残です。
更に、当時氷河期だった気候の影響を受けて、
今の状態になったと考えられています。

今の僕らの
  すみかだよ。


こうやって
できた(らしい)


☆呼吸する『山』
岩塊斜面の空気の動き 岩塊斜面の中は寒暖の差と空気の重さによって空気が移動している。
 季節ごとに
 空気の流れが
 違うんだね

〜冬〜

・暖かい空気は上に移動するから
 冷たい空気がその代わりに引き込まれる。
〜夏〜

・冷たい空気は重いから低い場所から出る。
 そのぶん温かい空気は中に引き込まれる。
こうして夏場は常に涼しくて湿ったガレ場ができました。


☆高いところと低い所が逆に!?


ガレ場では植物たちの生え方(植生)に逆転現象がおこる。
夏場(植物たちが育つ時期)は風穴の吹き出し口が涼しいので、低標高な場所に高山植物が育つ特異な環境ができる。
 風穴ってスゴイね

〜逆転現象〜

普通は2000m級の高山に分布する
高山植物が低い山の中に分布。
これは風穴の冷たい風による現象です。

そして、

普通は湿地や湿原に生えている苔が
生えているのも特徴的です。


この現象こそが『風穴』の力なのです!


☆冷風と結露が生み出した特異な生態系

標高が低いのに高山植物が栄えている なぜか湿地の植物が繁茂しています。

なぜ?

夏場でも常に涼しい空気の溜まる場所なので、外気との気温差で結露が発生。
条件の整った岩塊斜面は
時間と共に岩の表面がコケで覆われていく。

歩いていても風穴のある場所は
温度の違いを感じることができます。

石の上が常に濡れているので、寒冷地や湿地の植物たちが育つ。
・ホソバミズゴケ
・スギバミズゴケ
・ナギナタゴケ
・イワタケ
・ミヤマハナゴケ
・コスギラン
・ウラシマツツジ


更に、氷河期の依存種としての
・エゾナキウサギ
・カラフトルリシジミ
更に、東ヌプカウシヌプリで発見されたマツダタカネオニグモなどがいる。
 風穴ってスゴイね


ということで、日本最大の風穴地帯である新期然別火山周辺は、
ここでしか見ることのできないきちょうな生態系が広がっているのです。




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