愛らしい姿と鳴き声でファンが多いナキウサギは、然別湖の森を代表する生き物です。
ここでは、ナキウサギの生態や観察スポットを紹介します。

ナキウサギ観察のポイント

ナキウサギはどんな所に住んでるの?鳴き声は?

ナキウサギは岩がゴロゴロとした場所をすみかにしています。体長15cmほどの大きさで警戒心が強いため、ナキウサギを探す時は離れて静かにが鉄則です。鳴き声は「ピィッ、ピィッ」や「ピチィ」という高い声で、小さい体の割に大きな声です。岩場全体をながめて、動く個体にアンテナを張っていると見つけやすいです。

とかち鹿追ジオパークのナキウサギ生息地

ナキウサギの観察スポットをいくつか紹介します。アクセスしやすい場所だと、然別風穴地帯や駒止湖近くの岩場があります。登山が可能なら西ヌプカウシヌプリの岩塊斜面や白雲山の山頂付近もおすすめです。他には東雲湖 周りの岩場にも生息しています。(太字はジオサイト)
 
観察・撮影する際は、自然環境に影響を与えないように道路や登山道から外れないように注意してください。

ナキウサギファンに人気 然別風穴地帯

ナキウサギの観察スポットとして人気なのが、とかち鹿追ジオパークのジオサイト然別風穴地帯です。然別湖周辺に点在するナキウサギ生息地の中で、一番アクセスしやすい場所です。
 
道道85号線の然別橋脇に駐車スペースがあります。生息地に排気ガスをかけないように駐車して観察してみましょう。そこから登山道を約10分ほど歩くと駒止湖東斜面の岩場に到着します。

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金森

然別風穴地帯では、斜面に開いている穴に手をかざしてみましょう。冷たい風を感じることができると思います。この穴のことを風穴といいます。

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風穴とは >>

ナキウサギの生態について

ナキウサギは数万年前の昔、海水面の低下によりユーラシア大陸と北海道が繋がっていた氷期にマンモスなどと共にやってきました。その後、地球が温かくなるにつれ、海水面が上昇し切り離されて北海道に残りました。

ナキウサギは岩のゴロゴロとした場所にのみ生息し、涼しい場所を好むことから、北海道では標高の高い山など限られた場所でしか見ることができません。然別湖周辺にはナキウサギの好む環境が揃っています。

ナキウサギは一見ネズミのように見えますが、ウサギ目ナキウサギ科のれっきとしたウサギの仲間です。理由はウサギのように上の門歯(前歯)が二重になっているからです。しかし昔は「岩鼠」「ゴンボネズミ」などと呼ばれていたので、ネズミの仲間と考えられていたようです。