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ジオパーク的写真映えスポット 風穴地帯のミズゴケ類


然別湖周辺の山々では、登山道沿いに苔の森を楽しむことができます。特に風穴周辺でコケの群落となっている場所があります。観察しやすいのは駒止湖探勝路、東ヌプカウシヌプリ山や東雲湖への登山道です。実は、然別湖周辺の風穴地帯と東雲湖は、「日本の貴重なコケの森」として選定されています。これは日本蘚苔類学会が選定するもので、多種多様なコケ類が見られ美しい景観となっていることが評価されました。

風穴を代表するコケはミズゴケ類です。風穴周辺の寒冷で比較的湿度の高い環境がミズゴケ類に適しています。永久凍土を研究する澤田結基博士(福山市立大学)によると、然別湖周辺では、凍土の分布とミズゴケ類の分布がおおむね一致しているとのことです。寒冷な環境がミズゴケ類を育むと同時に、コケのマットが断熱材となって凍土を守っているのかも知れません。
風穴でみられるコケ類は、とかち鹿追ジオパーク公式ガイドブックの中で紹介しています。ぜひガイドブックを片手に訪ねてみてください。
※ミズゴケ類は大雪山国立公園の指定植物です。抜いたり踏んだりせず観察しましょう。

関連サイト
然別風穴地帯|とかち鹿追ジオパーク ジオサイト紹介
日本蘚苔類学会 日本の貴重なコケの森

本投稿は広報しかおい2021年9月号掲載「ジオパーク的写真映えスポット 風穴地帯のミズゴケ類」を再構成したものです。

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